機能性食品素材 / 食品・食品添加物素材
αGルチン

αG Sweet

ルチンと韃靼そばの関係(ルチンの歴史)

アジアで食されているソバは大きく分けて2種類あります。
1つは日本で食べられているそば(普通そば)ともう1つは韃靼そば(苦そば)になります。
韃靼そばと普通そばの大きな違いはルチン含量にあり、韃靼そばのルチン含量は普通そばの約100倍と言われています。また、韃靼そばは標高2,000~3,000m以上でも栽培することが可能で、抗酸化物質であるルチンを体内に生成し、標高が高くなるにつれて強くなる紫外線から身を守っているから稲や小麦などが生息できない過酷な環境下でも育つと言われております。

酵素処理ルチンの特徴

ルチンは、私たちが普段摂取している蕎麦、野菜、果物に多く含まれており、古くから毛細血管の強化作用があるとして、サプリメント(ビタミンP)として利用されています。
当社αGルチンは、マメ科の植物である「エンジュ」の蕾から抽出したルチンに酵素の力で糖を付加し、水溶性を格段に高めた製品です。
加工食品には、「天然色素の退色防止」、「柑橘系フレーバーの風味劣化防止」、「乳関連商品の風味劣化防止」等に広く使われております。
αGルチンは、酵素処理技術(糖転移)により水への溶解性を格段に高めた製品です。
製品へのこだわり(ルチン原末とαGルチンPS溶解性の違いへ)

αGルチンPSの吸収スペクトル

αGルチンP80ppm水溶液(pH5.0、1㎝セル)で測定した紫外線吸収特性では、260nm、360nm付近に強い吸収があります。
※光劣化が激しい食品等に添加して頂くと光劣化を防ぐことができます。

利用効果・使用例

αGルチンPSのアスタキサンチン退色防止効果

<試験方法>
各アスタキサンチン(1、2、5、10ppm)溶液(pH3.0)に、各最終濃度 αGルチンPS(125、250、500ppm)を添加後、日光下にて72時間露光。

2ppm アスタキサンチン 5ppm アスタキサンチン
■ 無添加 ■ αGルチンPS 125ppm添加 ■ αGルチンPS 250ppm添加	■ αGルチンPS 500ppm添加 アスタキサンチン残存率(%) アスタキサンチン

αGルチンによる天然色素の退色防止効果

色素名化学構造効 果
赤ダイコンアントシアニン系
ムラサキイモアントシアニン系
赤キャベツアントシアニン系
ブドウ果皮アントシアニン系
Β‐カロテンカロチノイド系
クチナシカロチノイド系
ベニバナカルコン系
クチナシ黄+クチナシ青カロテノイド系
スピルリナ青フィコシアニン

※添加目安:100ppm~500ppm

酵素処理ルチン 香料の劣化防止効果

αGルチン 果汁本来の香り オフフレーバー
※市販のレモン果汁を使用 ※保存条件:40℃加温15日間
天然由来色素*の退色防止効果
透明容器の飲料、ゼリー、キャンディー含む天然色素使用の食品の退色防止
*アントシアニン、アスタキサンチン、カロテノイド、クチナシ由来系の色素など
柑橘系、乳系のオフフレーバー抑制効果
酸化による柑橘果汁や乳酸菌飲料から発生する不快臭を抑制
食品の雑味、苦味のマスキング効果

機能性表示食品対応製品リスト

原材料商品名機能性関与成分機能性関与成分
最低必要量(mg/Day)
ヘルスクレーム論文掲載誌
αGルチンPSモノグルコシルルチン200内臓脂肪蓄積抑制Journal of Food Science
vol.85,lss.10,2020
αGルチンPSモノグルコシルルチン254目のピント調節機能Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)
vol.48 no.7 2020
αGルチンPSモノグルコシルルチン352目のピント調節機能
腰のコリ低減
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療)
vol.48 no.5 2020
αGルチンPSモノグルコシルルチン200食後血糖値の上昇抑制Functional Foods in Health and Disease 2021;11(6):270-282

その他機能性データ

その他機能性に関しても以下のデータ取得を行っております。今後、更なる機能性データ取得も進めて参ります。

  1. ❶ 抗疲労作用
  2. ❷ ストレス低減作用
  3. ❸ 腸管バリア機能改善作用
  4. ❹ 大腸炎症抑制作用
  5. ❺ ドライマウスの改善作用
  1. ❻ 口臭抑制作用
  2. ❼ 抗肥満作用
  3. ❽ 抗糖化作用
  4. ❾ DNA保護作用 等